タイ旅行(11月15日~21日)に際し、携帯の写真の容量が足りなくなっているので、不要と思われる写真を削除している。私の場合、華道と茶道の写真が多い。いずれもかなり削除した。理由は華道講師から、「写真は撮らないほうがいいです。奥行がわかりませんから」と言われているからだ。華道講師の師匠が弟子達に向かって常に諭していた言葉だと聞く。
そう言えば、茶道は「一期一会」の精神を持って一服のお茶を点てる。写真に撮った茶道具はもう過去のもの。そう思うと、写真を削除することに何の躊躇も無くなった。
花はおのれの季節が来たら咲く。そうだ、毎年、咲くのである。今年もまた会えたねという歓びをいかに目や心に焼き付けていくかが肝心。そう思う。さらに敷衍して言うならば、すべての稽古事は記憶するというよりも、習う喜びや苦しみを自分の体に浸透させていくかが大切である。
