昔の新聞(毎日新聞夕刊 2006.3.9)の切り抜きがひょっこり出て来た。「私がやってます」というコラムに、書庫バーを開い平石広美氏のことが紹介されていた。
「街の喫茶店が次々につぶれていく。コーヒーチェーン店ではどこか落ち着かない。『私たちの世代がゆったりとくつろげる空間がほしかった。その夢が”書庫バー″となって結実した。』 東京・四谷のバーのドアを開けると、3階の天井まで吹き抜けとなった壁に本がぎっしりと並ぶ。その数約5000冊。平石さんがせっせと集めた蔵書だ」
この記事から推察するに、約20数年前からすでに落ち着いた喫茶店は消滅の一途をたどっていたということだ。「書庫バー」で検索すると、平石氏では検出できなかった。だが彼の店を承継したとおぼしき書庫バーが見つかった。そして都内には他の店も数軒…….。従って特に珍しくはない。とはいうものの、開店当時の平石氏の心意気を大いに貴びたい。