台無し

最近、「台無し」という言葉に数回、接することがあった。意味としては、「駄目になる」とか、「おじゃんになる」、あるいは「面目丸つぶれ」、等々。これらがまずは頭に浮かぶ。しかし、語源を探ってみると、文字通り、「台が無い」から来ていることがわかった。

茶道講師いわく、「何事も基本が肝心」。ここでいう基本とは、「基になる台」と考えられる。毎回の稽古は同じことの繰り返しだ。所作を繰り返すことで、体が覚え手が覚える。したがって、我々は研鑽を積み、「台無し」から「台有り」を目指すのみ。語学の勉強も然り。