明治通りと目白通りを立体交差するようにして千登世橋がある。1932年(昭和7年)に竣工された橋で、ヨーロッパ調のデザインがほどこされている。私は毎日、この橋を通過しているが、急に暖かくなった先日の日曜日、橋の欄干に目がとまった。枯れ木かと思いきや、よく見ると動いている。蛇だ! 蛇がひなたぼっこをしているではないか。私が見つめると、蛇はペロペロと舌を出して見せた。通行人に「蛇、蛇」と叫んだが、誰一人、関心を示さなかった。
昨日、江戸川橋近くの神田川沿いへ行き、散策しながら花見をした。松尾芭蕉ゆかりの関口芭蕉園まで来ると、門に人だかりが有った。入園する人達が並んでいるのかと思いきや、なんと亀がいた。リクガメという亀だ。飼い主がリヤカーに乗せてそこまで連れて来て、門前に降ろし、ひなたぼっこをさせている。みんなが「動かないや」と言うと、亀はサービス精神旺盛なところを見せて動いてくれた。
春到来。蠢く季節を感知し、蛇も亀も陽春を楽しんでいる。
