本の行方

生徒さんの中に手製本を指導している第一人者がおられる。そこで、35年使用して表紙がとれてしまった『タイ日辞典』(冨田竹次郎編纂 1990年)を2冊x2セット、修理していただいた。さらには、彼女のご紹介による製本業者によって、『タイ語初級』と『タイ語中級』が刷り上がって来た。気をよくした私は、『タイ語入門』も追加発注した。

先日、その生徒さんと授業後、話す機会が有った。「終活を兼ねて、毎日1冊、本を捨てているんですよ」と言うと、彼女はこう言った。「捨てないでください。本はその本を求めている人のところに行くかもしれませんよ」、と。 さすがに本を愛している方の助言である。

昨日、東京は桜満開。雑司ヶ谷鬼子母神の本院である法明寺へ行った。参道の桜の下には屋台が出て、人々は解放感でいっぱい。実はそこへ行く前に明治通り沿いの古本屋に寄って、本を2冊購入した。これじゃあ本は減ることがない。しかし、2冊の本は御縁が有って私のところに来たのである。前の持ち主のことは全くわからないが、新しい持ち主として、たくさんのことを吸収しよう。