ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開催される前、生徒達と談笑している時に、「コルティナって、イタリアのどの辺りにあるんだろう?」と、誰かが訊いた。それに対して誰も答えられなかった。
それから数日後に、偶然にもユーチューブではあるが、柳家小三治が若い時に、古今亭志ん朝と一緒にコルティナへスキーに行った話をしていた。そこで調べてみると、コルティナは1956年の冬季オリンピックの開催地であり、それに出場した猪谷千春氏がスキー回転競技で銀メダルを獲得、日本人初の冬季オリンピックメダリストとなったことが書かれてあった。
猪谷千春氏の快挙は新聞やラジオで大々的に報道された。当時(1956年)、テレビはまだ一般家庭には普及していなかった。しかし、「猪谷」という名前は9歳の私の頭にこびりついた。その時、金メダルをとったのはトニー・ザイラー。映画にもなり、格好良かった。
今月、その猪谷氏(94歳)は思い出の地であるコルティナへ行き、昔の友人達と70年ぶりに再会を果たしている。ウィキペディアで彼の人生をたどってみたが、わずか2歳から想像に絶するスキー訓練を両親から課せられていたのがわかった。
