先月、新潟から上京した大学時代の親友から、新潟中越の郷土玩具である「三角だるま」をお土産にもらった。だるまと言えば「高崎達磨」しか念頭にない。円錐形をした夫婦だるまを不思議そうに見ている私に親友は言った。「あら、知らないの? 新潟では有名よ」
郷土玩具はその土地の人達には馴染んものかもしれないが、よそ者にはピンと来ない。そこで私は思った。新潟人は宣伝が下手なのではないか? そこへ行くと、東北地方のこけしは有名。欧米人にも、そしてアジアの人にもよく知られている。
だが、待てよ。インフルエンサーがはびこっている昨今、宣伝してもらうと返って迷惑だ。何故なら三角だるまを手作りしている人はほんの一握りだから。新潟の県内だけで愛されてこそ郷土玩具の意味が有る。彼らはたくさん作って大量に売ろうとしているのではない。雪国に暮らす子々孫々に長く愛されたいと願っているだけであろう。
注:12月13日の投稿を公開するのを忘れていましたので、今日は2日分、連続投稿します。
