バンコク今昔物語(4)

バンコク最初の夜はタイ料理と決めていた。翌日の夜、セントラル・ワールド6Fの中華料理店(和成豊)で泰日文化倶楽部の元生徒と食事をする予定が有ったので、その店の下見も兼ねてセントラル・ワールドへ行ったところ、「シーファー สีฟ้า」という懐かしい店が有ったので、そこでパッタイを食べた。

「シーファー」は初めてタイへ行った時(1971年)に、タイ人の友人がシーロムの店に連れて行ってくれた。1936年創業の老舗だ。約90年近くにわたり各地に支店を増やし、よく頑張っている。

店に入ると、「30分待ちですよ。外のイスに座って待っていてください」と、つっけんどんに言われた。そこで我々は一旦外に出てイスを探した。すると、店の人が手招きをするではないか。どうやら私の杖に気づいたようだ。かくして我々はスイスイとテーブルを確保できた。