錦秋の女神 竜田姫

今月の茶道教室で使った茶杓の銘は「竜田姫」。秋をつかさどる女神を象徴する季語として有名である。調べてみると、この女神は奈良の平城京の西に生まれたとされ、竜田神社(奈良県生駒郡三郷町)に祀られている。因みに、陰陽五行説では、<西=秋>で、竜田姫は染色と裁縫を得意とするとのこと。

昨日、日本憲政史上、初めての女性総理が誕生した。「私は奈良の女」を強調する高市氏だ。果たして「令和の竜田姫」はほころんだ日本の政治をいかように色付けし、かつ、裁断・縫製してくれるのであろうか? 「竜田姫」は、多くの俳句や和歌に詠まれているが、高市氏にふさわしい一首を挙げよう。

~千早ぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくる~(在原業平)