ベビーカーに乗ったコリー犬

昨日の昼過ぎ、目白駅のエレベーターに乗った。私一人であった。しかし、若い女性が乗りたそうにしている。「どうぞ」と私が勧めると、彼女は後ろを振り向いた。御主人がベビーカーを引いていた。大きなベビーカーだ。しかし双子用ではない。中型のコリー犬が乗っていた。

私は彼らが中国人であることに気がついた。夫婦ともスタイルが良くて上品。おそらく富裕層の人達であろう。「大きい」、「可愛い」と私は犬に向かって日本語で言った。犬も上品。全く吠えない。ホームで電車を待つ間、若い奥さんに今度は中国語で「犬は何歳?」と尋ねた。すると、彼女は一瞬びっくり。「3歳」と中国語で答えた後、あわてたようにして「よん」と日本語で言い直した。私が突然、中国語で訊いたことに夫婦はものすごく驚いていた。

目下、泰日文化倶楽部が在る高田馬場は外国人だらけだ。隣りの目白駅も外国人の乗降をたくさん見かけるようになった。外国人を無視するのではなくて、少しでもいいから外国語を学び、日本人も喋ることができるんだという気構えを示すことが肝要。