8月14日に裏千家大宗匠が102歳で逝去された。そこで17日の茶道教室では大宗匠鵬雲斎を偲んだ茶道具が床の間に置かれた。大宗匠は国際人として世界に飛翔し、「一椀の平和」を行動で示した方である。
この日、使った茶杓の銘は「世捨て人」。大宗匠とは真逆。だが、精神面においては底辺で相通じるものが有ったのかもしれない。
「世捨て人」を英語で何と言うのであろうか? 調べてみると、宗教的に籠る場合は、「hermit」、そして、個人的に社会から離れ孤独に生きる人の場合は「recluse」と書いてあった。では、タイ語では? AIは「無い」と答えた。説明を交えながら比喩的に表現することは可能かもしれないが、どうやら一言では適切なる言葉がなさそうだ。言葉に縛られないタイ人。それがタイ人のタイ人たる所以である。