風炉の話

今日は風炉(ふろ)の話をします。風呂ではありませんよ。風炉は茶道において、5月5日頃(立夏)から11月8日頃(立冬)の間に使う炉のことです。暑い季節を迎えると、客人の心地よさを考えて、客人から炉を遠ざけるように工夫されたのが風炉の始まりだとか…..。

冬期、しゅんしゅんと沸く釜の湯の音(=松風の音)を聴くのもいいですが、風炉に替わった途端、季節の移り変わりをはっきりと感じ取ることができ、意識が見事に夏向きになります。こういう感覚はタイでは無理ですね。

その風炉ですが、私が所属している茶道教室の風炉は、最近、沸き具合が非常に悪く、熱くなったり冷めたりと一律ではありません。肝心の茶を点てる時に温度が下がっていることがよく有ります。原因は電気コンロにあるとは思いますが、不可抗力にもめげない精神、すなわち、「四の五の言わずに、あるがままを受け入れる自然体」を鍛えられています。