蛙の声

 昨日、「タイ語中級10:30」の出席者は6名。久々に活気が有った。
 今年4月から社会人となり長野県へ行ったM子さんが「月に1回、東京に戻って来るので、その際には泰日文化倶楽部に顔を出します」と言っていたが、約束通り、元気な姿を見せてくれた。
 いろいろと話を聞いたが、長野の夜は真っ暗でシーンとしており、聞こえるのは蛙の声ばかりだそうだ。「蛙はタイ語で何と言いますか?」と訊かれたので、「กบ ゴップ」と教えてあげた。
 さらに説明を加えた。「かつてのタイ人は愛称として蛙(กบ)を好みました。大地に這いつくばっている姿が堂々としており、倒れることがないから目出度い生き物なのです」、と。
 蛙の鳴き声には慣れたようだが、偶然にも隣人がベトナム人だそうで、かけている音楽がうるさいとのこと。
 

ワーキングランチ

 昨日は一日中、「G7広島サミット」の報道をテレビで見た。同じ場面が繰り返されるのでいささか食傷気味であったが、裏方の奮闘ぶりが報道された一場面は面白かった。
 それはワーキングランチが行われたグランドプリンスホテル広島のホテルマンの訓練の様子であった。首脳達にランチを運ぶ訓練を半年前から繰り返して来たそうである。しかも彼らは日本に於ける過去のサミット会場でも料理を運んだ経験者だそうだ。体格もほとんど同じ。彼らの動きはまるで軍隊そのもの。
 ホテルマンだけではなくて、G7広島サミットを裏方で支えた人々は相当数にのぼるであろう。全国から集まった警備の警察官も然り。まさしく広島は厳戒態勢下にある。 “ワーキングランチ” の続きを読む

今日のタイ語作文

1.広島県は中国地方の中で産業が一番に発展している県である。

2.広島平和記念資料館(本館)は1995年に竣工した。

3.設計は建築家の丹下健三がした。

4.国際的に高い評価を受けた最初の戦後建築であるそうだ。

5.今日、G7の首脳達が一緒に原爆資料館を見学する。

6.平和を願って人々は鶴を折る。

เอาเท้าราน้ำ

 先日のタイ下院総選挙で前進党(พรรคก้าวไกล)の党首であるピタ氏(พิธา ลิ้มเจริญรัตน์)が注目を集めている。彼に関する記事の中から、彼自身が意見の異なる仲間に対して語った次なる表現を見つけた。
 「เลิกมือไม่พายเอาเท้าราน้ำ」
 そこで『タイ日辞典』(冨田竹二郎編纂)で調べてみた。
1)มือไม่พาย = 手を使って舟を漕がないまでも、
2)อย่าเอาเท้าราน้ำ = 足を出して水に入れ舟をおくらせるようなことはするな。
 1)+2)の言わんとすることは「手伝ってくれなくてもよいが、じゃまはするな」だそうだ。
 では、その応用文である上記のピタ氏の言いたいことは一体何であるか考えてみよう。

しつこい客

 昨夕、近所のミニスーパーに寄った。私の前に立っている老人がレジ打ちのベトナム女性にしつこく文句を言うのを聞いた。
 老人:「何故、卵が無いのか?」
 店員:「すみません」
 老人:「朝早くから来ないと買えないのか?」
 店員:「すみません」
 老人:「何故、赤い卵しか残ってないのか?」
 店員:「すみません」

 そんなに店員を問い詰めなくてもいいのにと思ったが、店員のベトナム女性は全く動じず淡々としていた。よく訓練されているのかもしれない。「すみません」という言葉は外国では使わないほうがいいと言われているが、日本ではなかなかに便利な言葉である。いずれにせよ、あまりしつこいと外国人の店員にきらわれる。おだやかさが必要だ。

今日の翻訳

 ここ最近、引用している『เมื่อคุณตาคุณยายยังเด็ก』(ทิพย์วาณี สนืทวงศ์ฯ著 บูรพาสาส์น社刊 仏暦2520年)の冒頭から出題する。

1.ใครๆก็ว่าหนูเป็นเด็กพูดมาก ช่างซักช่างถามไม่หยุดปาก

2.การที่หนูช่างซักช่างถามก็เพราะอยากรู้เรื่องต่างๆ

3.โดยเฉพาะเรื่องก่อนหนูเกิด เรื่องเก่าๆที่หนูไม่เคยเห็นด้วยตาตนเอง

4.แต่เคราะห์ดีที่คุณตาและคุณยายไม่รำคาญความช่างซักช่างถามของหนู

5.หนูจึงได้ความรู้เรื่องโบราณๆเมื่อครั้งคุณตาคุณยายยังเด็กๆหลายเรื่อง ล้วนแต่เรื่องสนุกๆ น่ารู้น่าฟังทั้งนั้น

6.ต่อไปนี้เป็นเรื่องเล่าของคุณตาคุณยายที่หนูจดจำมาเล่าให้เพื่อนๆฟัง

五月の季語

 茶道では「お道具拝見」というのが有り、その際、主客から必ず茶杓の銘を聞かれるので、亭主は季節に応じた銘を考えておかなければならない。
 五月の季語で一番よく使われるのは「薫風」だ。「新緑」、「青葉」、「若葉」、「立夏」、「向暑」、等もいい。「走り梅雨」というのもそろそろ…..。
 しかし、日頃から風流に生活しているわけでもないから、咄嗟にこれらの季語が頭に浮かばないことがある。そういう時は、茶道では「一期一会」とか「和敬」と答えれば無難であると、昨日の稽古で教わった。

帯締

 先日、銀座へ行った時、呉服店で帯締を買った。定価1万4千円が5千円だったからである。帰宅してその帯締をよく見ると中国製であった。道理で安いはずだ。
 着物の仕立ては中国を越えてベトナムでなされていることは知っていたが、和装の小物までもがもはや国内ではない。着物を着ても、体だけが日本製で、あとはすべてアジア製。そういう日も近いであろう。
 帯締は着物の要である。どんなに美しく着物を着ても、帯締で帯を締めないと帯が垂れてしまい見苦しくなる。そして人々の視線は帯締にも厳しく注がれる。
 日本で帯締を織っている方達は大勢おられるが、出来上がった時の値段はおそろしいほど跳ね上がっている。美しいが高すぎる。日本の伝統文化が先細りになることは悲しいかな否めない。

今日のタイ語作文

1.昨日、クリーニング店に毛布を取りに行ったがまだ工場から届いていなかった。

2.仕上がりが予定日より10日ほど遅れると言われた。

3.理由は人手不足と流通のとどこおりだ。

4.いずれの店も人手不足の問題をかかえている。

5.昔と違って、条件の良い仕事を選ぶ人が多いから、雇い主は頭が痛い。

ต้นหางนกยูง(火炎樹)

元タイ人講師から久々にラインが有った。

 「ต้นหางนกยูงที่โรงงานปลูกไว้ตั้งแต่สูงขนาด๕๐เซนติเมตร ตอนนี้ให้โตมโหฬาร สีแดงจัด แทบไม่มีใบเลยค่ะ」

 同時に送信された火炎樹の美しい写真と動画を見ながら、タイの植物の熱量を感じた。日本の桜とは真逆の輝きである。いずれも甲乙つけがたし。
 今、王宮前広場の近くのタマサート大学で火炎樹が咲き誇っていることを想像するだけで楽しくなる。タイの寺院の屋根の色と全く遜色がない。やはり赤橙色はアジアのビタミンカラーである。