昨日(12月8日)は日本の歳時記によれば「針供養」の日であった。「針供養」と言えば、蒟蒻に針を刺し、使い終わった針に感謝する。そして、裁縫の腕が上がるように願う日である。世の中、ユニクロ一強だが、手縫いの仕事は何としてでも残して行きたいものだ。洋裁の専門学校も頑張って生き延びてほしい。
先月のタイ旅行で王宮へ行った時、タイ女性の喪服姿を千人以上見た。ほとんどがオーダーだ。ファッション界をリードされた元王妃とのお別れ故に、参列者達はきりりと背筋を伸ばし、タイ式の喪服が似合っていた
バンコクで会いたかった女性がいた。それはブティック経営のピムさんだ。オリエンタルホテルのアフタヌーンティーの後、彼女の店へ寄ってみた。8年前は彼女が不調で不在であったが、今回は再会を果たした。店内は全く変わっていなかった。18歳でお針子になり、営々と頑張った結果、68歳の彼女は今ではたくさんのお針子を抱える経営者となっている。
