築地小劇場100年

大正13年(1924年)6月に築地小劇場が誕生。今年で100年を迎えた。10月3日~1月19日まで、早稲田大学演劇博物館で、「築地小劇場100年 ~新劇の二十世紀」というのが開催されている。

100年を繋いで来た演劇人達。貧乏と苦労の連続であったろう。好きでなければやってられない。だが、好きなことを生業にできることは、人生最期に於いて幸せだ。

食べていくのがむずかしくて演劇の世界から去って行く人は残った人の数十倍。とはいえ、人生舞台は続く。自分の居るところそのものが舞台だ。演出、出演、マネージメント、全てが自分にかかっている。

俳優の魅力的な声

昨夜、劇団朋友の『コルセット』を見た。「ねりま演劇を観る会」に入会して3作目の劇である。観劇後、俳優達がロビーに出て来たので、私は主人公役の女性に近づいて行って握手を求めた。そして褒めた。「声がよくとおって素晴らしかったです!」

彼女の履歴を調べると、劇団朋友に入団して38年が経過し、押しも押されぬ重鎮であること、そして、声優もやっていることがわかった。道理で声がいいはずだ。77歳の男性の声にもしびれた。演技は勿論のこと、舞台を穿つ発声が実に魅力的であった。

今日の語彙

1.崩壊する      2.丸を描く

3.民主主義      4.無効

5.免除する      6.申し分ない

7.野党        8.慇懃無礼

9.油断する     10.溶接する

11.乱暴する    12.流暢な

『亜細亜二千年紀』

先日、重くて分厚いレターパックが届いた。中には、上梓されたばかりの『亜細亜二千年紀』の第一部(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)3巻本が入っていた。作者はアジア文化社代表の五十嵐勉氏。彼は泰日文化倶楽部の初期の生徒である。早速、御祝とメールを彼に送った。返事を抜粋すると…….

~ 先生には、渡タイの前、「皆勤よ」と褒めていただいたこと、忘れがたい思い出として、今も胸に残っております。あれからの積み重ねで、この小説が書けました。心からお礼申し上げます。~

五十嵐氏は第二部、第三部へと筆を進める意欲に満ちておられる。野間宏、加賀乙彦の系譜を継ぐ長編小説をだ。彼の筆力、信念なら、必ずや完結するに相違ない。

ジューン先生 初講義

10月5日から新しいタイ人講師であるジューン先生をお迎えして、2クラスを教えていただいた。「緊張しましたか?」と授業後に尋ねると、「全然….」と答え、余裕を見せた。一般的に言って、タイ人はそんなに緊張しない。自然体の人達が多い。うらやましい限りだ。

ジューン先生は30歳。落ち着きがある。チェンライで一人暮らしをしていたから、日本に於ける寮生活でも全く寂しくないとのこと。文科省の奨学生として3年が経過。あと1年で博士号だ。泰日文化倶楽部で教えることで、タイが大好きな日本人をたくさん知ってほしい。

今日の翻訳

『เมื่อคุณตาคุณยายยังเด็ก』(บริษัทการพิมพ์สตรีสาร จำกัด พ.ศ.๒๕๒๑)の「ดูแห่」から引用して出題する。

๑. สมัยคุณตาคุณยายยังเด็กๆอยู่นั้น ถนนหนทางยังไม่มีรถแล่นขวักไขว่มากมายนัก นานๆ จึงจะมีแล่นมาสักสองสามคัน

๒. บางทีตามถนนมีเป็ดไก่และหมูออกมาวิ่งเพ่นพ่านด้วย รถมาทีหนึ่งก็วิ่งหนีเสียที หมดรถแล้วก็กลับมาเดินใหม่

๓. ตามถนนมีรถยนต์ รถม้ารับจ้างบรรทุกของย้ายบ้าน รถลาก รถสามล้อ และรถราง ซึ่งเป็นเจ้าถนนเท่านั้น

๔. ถนนเงียบและร่มรื่นด้วยต้นไม้สองฟากทาง คลองยังมีอยู่มาก นอกจากรถม้าหรือรถยนต์ที่โฆษณาหนัง มีแตรวง ตีกลอง ตีฉาบ แล่นมาช้า แล้วแจกใบปลิวโฆษณาว่าหนังจะฉายเรื่องอะไร ที่ไหน แล้วเด็กๆ ก็วิ่งออกมาดูและวิ่งตามรถ

๕. โบกมือขอใบปลิวไปอ่านบ้าง ถึงอ่านไม่ออกก็เอาไปให้พ่อแม่อ่านได้ ทั้งคุณตาและคุณยายชอบดูและชอบฟังเสียงรถนี้ ซึ่งมักเรียกว่า “รถแห่” มาก แต่ไม่ได้รับอนุญาตให้วิ่งตามรถอย่างเด็กอื่นๆ นอกจากบังเอิญรถมาจอดตรงหน้า

精工・精巧・精度・精髄

時計が止まった。そこで53年、お世話になっている時計屋へ行き電池交換をお願いした。「以前に来たのは1年半前だったかしら?」と尋ねると、店主はすぐに答えた。「丁度2年ですよ」、と。私の時計の中には彼が電池交換の日付を書いたものを入れてある。だから、すぐにわかる。53年の間に、最初の職人さんは去り、二人目の方も亡くなり、今は三人目。丁寧な仕事をしてくださる。

私の時計はGrand Seiko。30年前から使っている。私の名前のKeikoと語呂合わせでセイコー(Seiko)を愛用しているというわけだ。

最近はカタカナ書きの社名が多いが、私の頭の中には、「精工舎」という漢字がしっかりととどまっている。その漢字の意味にふさわしく、セイコーの時計は精工にできており、その精度、精巧、精髄が永遠に受け継がれているといえよう。

ドイツ女性と話す

昨日、ドイツから来日したばかりの女性と話す機会が有った。彼女は私の茶道講師の40年来の友人である。日本語が上手。毎年のように日本に来ていたが、今回は5年ぶり。「パンデミックだったから….」と、非常に残念がっておられたが、その感情の表し方はまるで日本人そのもの。3人のお子さん達にも日本語の家庭教師をつけたそうだから、一家総出で日本贔屓だ。

彼女はジャーナリスト。70歳。「人生いろいろ有りました。仕事が減って来たのがつらい」と吐露した。その気持ちはよくわかる。私は激励した。「70歳代は70歳代の生き方をしましょうよ! 自分が納得できて、楽しく思うことをやり続けることが大切」

ジャーナリストとして相当に頑張って来られたことは、彼女が世界各地にたくさんの友人がいることでよくわかった。私から彼女に示唆する必要は全くないが、4時間ほど話し、一緒に鮨をつまむことで、互いに姉妹のような感情を覚えた。彼女の力強い日本語は実に印象的であった。

今日のタイ語作文

1. 10月1日から郵便料金が値上げになりました。

2. 通常はがきの切手代は、85円です。

3. タイでは切手の数え方とはがきの数え方が異なります。

4. はがきを出しに、わざわざ郵便局へ出かけて行くのは億劫です。

5. 来年用の年賀はがきの発売数はかなり減ると思われる。

創立37年目に入ります!

1988年(昭和63年)10月にスタートした泰日文化倶楽部は創立37年目を迎えました。素晴らしいタイ人講師達、長く通って来てくださる生徒の皆さん、そして、元生徒さん達に心より感謝申し上げます。

世の中の動きが早すぎて10年や20年なんて、あっという間でした。失われた30年とやらの言葉も聞こえてきますが、個人の努力は誰からも消されることはありません。日々、研鑽を積んで、好きなことを楽しく続けて行きましょう。これからも泰日文化倶楽部をよろしくお願いいたします。