今日のタイ語作文

『六十歳から家を建てる』(天野彰・新潮選書 2007年)から抜粋して出題する。

1.長年、住宅設計をしているとたびたび痛感することだが、「夫婦は一つ、一心同体」と思い込んでいる人が非常に多い。

2.とくに男性諸氏にはそう思いたがる傾向が強い。しかしはっきり言ってそれは大いなる誤解である。

3.六十歳以降の人生を「余生」と考える人は多いが、それは間違いだ。実は六十歳まではかりそめの人生で、定年以降こそが本当の人生なのである。

4.結局、六十歳からの家づくりとは、何よりもまず、「家」を通して自分の人生を考える作業なのである。

5.おそらく、答えを見つけるまでに長い時間がかかる人もいると思う。

前〇〇/元〇〇

衆議院議員選挙が終わった。候補者の肩書に、「前〇〇」とか「元○○」とか書いてあったが、タイ語で表現すると、いずれも「อดีต〇〇」である。英語だと、「ex-〇〇」/ 「former ○○」と区別するから、日本語と同じく時間系列が読み取れて分かりやすい。

限られたタイ人ではあるが、彼らと話をしていて感じることは、タイ人の時間の感覚が曖昧で、日本人の尺度からはかなりずれていることが多い。「かなり前」というから、数年前のことかと思ったら、わずか1週間前を指していることもある。タイ人はタイ人のタイムを持っているということだ。とにかくタイ人の時間系列は曖昧。何日前、何ヶ月前、何年前、と細かく覚えようとはあえてせず、過去は過去なのである。

時計職人と妻

今月初めに時計の電池交換をしたばかりなのに時計の動きが悪い。30年使っているからそろそろ寿命かなあとは思ったものの、再度、時計屋へ行き、どうなっているのか確かめてもらった。古い油が残っていて、それが悪さをしていたことが判明。

点検中、店主と雑談。長年、勤務していた忠実な職人さんが去年、亡くなったことを聞かされた。「彼は定時に出勤し、定時に帰宅しました。1分たりとも狂うことはありませんでした。うちの店の都合により1時間早く帰宅してもらったことが一度だけ有りました。すると、奥さんが言ったそうです。馘になったの?、と」

それを聞いて、モーパッサンの小説のネタになりそうだと思った。そして、「punctual 時間厳守」という単語がすぐに浮かんだ。中学の英語の教科書に出て来た単語だ。「几帳面な」という意味も有る。時計の如く、几帳面な人生を送った時計職人さん。ひとつの人生である。

今日の語彙

1.アリバイ       2.アメニティ・グッズ

3.インフォメーション  4.インフォメーション・センター

5.ウーバーイーツ    6.エコノミークラス

7.オンデマンド     8.カリキュラム

9.キャンペーン    10.クラスター

11.ケーブルカー   12.コントロール

10月の高田馬場

10月に入り、高田馬場に在る日本語学校にアジアからの学生が増えた。したがって、朝夕はもちろん、昼休みも高田馬場駅周辺は彼らでごった返している。コロナ禍におけるゼロ現象とは段違いである。中国語、ベトナム語、ミャンマー語、そして、タイ語が飛び交う中を掻き分けながら歩く毎日。自分が外国に住んでいるかのような錯覚を覚える。

昨日の午後、駅前広場で選挙の街宣が有った。興味本位で聞きに行ったが、なんだかパワーが今ひとつ。集まった日本人達の数が少なかったからだ。しかも中年以上。高田馬場はますますアジアから来た若者と、そして彼らを相手に商売をする料理店やアジア物産店の街に変貌しつつある。

干支(นักษัตร)

新しいタイ人講師に「何年(なにどし)生まれですか?」と干支を尋ねると、「ปีจอ(戌年)」と彼女は答えた。「ฉันก็ปีจอเหมือนกันค่ะ(私も戌年よ)」と言うと、彼女もにっこり。彼女は30歳。私がそろそろ78歳だから、4周り離れた犬と犬だった。

今年の干支である「辰年 ปีมะโรง」はあと2ヶ月余。ネットの解説によると、「辰年の意味するところは、<昇り龍>と呼ばれ、あらゆる物事を上昇させ、いい方向へと導いてくれる。陽の気が動いて万物が振動するので、活気旺盛になって大きく成長し、形がととのう年。出世、権力の年」

なるほど、出世、権力を狙う人達には辰年が最も似合いそうだ。だが、政治も経済も大暴れして、落ち着く先が見えないのはどうしたことか….。

今日の翻訳

前回に引き続き、『タイ国語教科書3年生(พ.ศ.๒๕๓๕)』の同じ話から出題する。

๑. พอใกล้จะถึงสวนของลุง วีระแลเห็นหญิงคนหนึ่งนั่งให้ลูกกินนมอยู่ใต้ต้นมะกอก

๒. มีลูกหญิงและลูกชายเล็กๆ หน้าตามอมแมมนอนหลับอยู่เคียงกัน

๓. ข้างๆ หญิงคนนั้นมีข้าวของเครื่องใช้เก่าๆ วางเรียงรายอยู่ มี จาน ชาม สังกะสี ช้อน ขวดน้ำปลา ถ้วยพลาสติก และมีหม้อข้าวใบใหญ่ขนาดเท่าบาตรพระกลิ้งอยู่ใบหนึ่ง มีลังใส่ของสองลัง

๔. ถัดมาเขาเห็นชายคนหนึ่งกับเด็กชายสองคน คนหนึ่งโตขนาดเดียวกับเขา ส่วนอีกคนหนึ่งเล็กกว่านิดหน่อย

๕. พวกเขากำลังช่วยกันใช้หญ้าคามุงหลังคากระท่อมเล็กๆ ซึ่งมีขนาดกว้างยาวประมาณสามเมตรอยู่อย่างขะมักเขม้น วีระจึงหยุดยืนดูแล้วถามว่า “น้าจะสร้างกระท่อมอยู่ตรงนี้หรือครับ”

刺激と緊張感

今月はドイツ人の母娘と話す機会が多かった。二人とも日本通だから会話は日本語でOK。だが、それに対して、母国語を話すだけで全く緊張していない自分に気づき、これでは駄目だと思った。相手の日本語を駆使するパワーはお見事!

外国人との会話に於いて、日常会話以上の内容を話すには緊張感を要する。ましてやそれが外国語で喋る場合はなおさらである。日本人は真面目に勉強するが、その時点ですでに満足している傾向が見られる。その先へ進むには、常に刺激を求め、なおかつ緊張感を持続させる姿勢が肝要なり。

メーファールアンの敷物

10月から新しく担当されることになったジューン先生は泰日文化倶楽部で教えることに少しずつ慣れてきたようである。週2回、教室に来ることに意欲を示し始めた。そこで、第4土曜日に開催される「アジア女性のための生け花教室」にもお誘いすると、すかさず参加の意を表明された。

彼女と面接した時、チェンライ県のメーファールアン大学で教鞭をとっておられたと聞いたので、ラーマ9世の母君のプロジェクト下に有った DOITUNG(ดอยตุง)のメーファールアン保養地にかつて予約を入れたことが有ったが満室で断られたことを彼女に話した。

私は20年前、ルンピニ公園内にあったナイトバザールで、DOITUNG印の敷物を2枚購入し、それをいまだに自室で使っている。改めてそのタグを見直してみた。「DOI TUNG  Made in Thailand Mae Fah Laung Foundation」と書いてあった。(注:Laung はルアンのこと)。はるかメーファールアンからやって来られたジューン先生。そして私が愛用する敷物もメーファールアン産。不思議な縁を覚えた。

今日のタイ語作文

1.フルーツ・パフェはカラフルでロマンチックである。

2.だが、寒くなってくると、焼き芋が食べたくなる。

3.鍋料理やおでんは栄養価が高いから、風邪の予防には最適の食べ物だ。

4.果物が高すぎる。家族がたくさんいると、家計に負担だ。

5.スーパーに行くと、バナナだけがよく売れている。安くて腹持ちがいいからだろう。