復習は大切

昨日、「タイ語初級 月曜日18:00」のクラスにお邪魔すると、生徒達は『タイ語入門』の本を復習していた。Aさんが言った。「初めて勉強した時は気がつかなかった単語が今、目にとまり面白いです。たとえば、วิศวกร(技術者)ですが、読み方が難しい」

彼は元銀行マン。だから「พนักงานธนาคาร」はすぐに覚えられたそうだ。要は身近な単語は必至になって覚えるということである。

Bさんが言った。「ข้าราชการ(公務員)はなかなか覚えられません」、と。彼は現役の会社員だから公務員という職業には関心がなさそうであった。私が解説した。「ข้าは僕(しもべ)、そしてราชการ(王に関する事)だから、王僕=公務員です。我々日本人は今やข้า自民党ですよ」 とは言ったものの、最後はあまり受けなかった。

おこわ(御強)

昨日、仕事帰りにスーパーに寄って弁当を買った。「華おこわと季節の天ぷらのお弁当」と書いてあった。彩りが美しかったのですぐに手が伸びた。桜の花弁で染められた桃色のおこわの上には桜海老と桜の花の蕾(塩漬け)がのっていた。

おこわは「御強」と書くようだ。調べてみると、「元々は強飯(こわいい)と言ったが、女房詞が一般化して、おこわとなった。赤飯もおこわに含まれ、狭義では赤飯のことを指す」とのこと。

赤飯は「晴れの日」に食べるのが習わし。しかし、気分を変えたい時に色がついたおこわを食べると楽しくなる。白米よりも噛む力が要求されるから、頭への刺激も高まる。おこわ(御強)、おこわ(御強)と反復しているうちに、「御強」の漢字から来るイメージが「勉強、勉強」へと変わって行った。さあ、勉強だ、勉強。

今日の語彙

1.直線 (     )  2.曲線 (     )

3.点線 (     )  4.破線 (     )

5.回線 (     )  6.無線 (     )

7.脱線 (     )  8.銅線 (     )

9.視線 (     ) 10.路線 (     )

11.地平線(    ) 12.前線基地(    )

13.細麺をゆがく(    ) 

14.線香を焚く(    )    

万仏節 

あの忌まわしい2022年2月24日から今日で丸2年。内外のニュースをフォローしていると、いずこも問題だらけだ。政治経済だけではなくて、環境、医療、教育、等々、問題山積。解決に至らないのが歯がゆい。しかもコロナが終わったわけではないから、健康面への留意も忘れてはならない。

タイ、ラオス、カンボジア、そして、ミャンマーでは今日、「万仏節 วันมาฆบูชา」を祝う。旧暦3月の満月に祝われるそうだから、今晩は空を見上げて満月を見よう。この日の由来に関しては各自、調べるとよいが、実に興味深い。仏陀の入滅3ヶ月前に、何も知らせていなかったにもかかわらず、悟りを得た弟子達1250人が偶然にも仏陀のいる竹林精舎に集まって来たということが……。

国際会議はそこかしこで開催される。だが、問題は一向に解決されない。悟りを知らない得手勝手な人達が集合しても希望が無い。

84歳の税理士

泰日文化倶楽部が入っている雑居ビルには以前、税理士事務所がたくさん事務所をかまえていた。しかし亡くなられた方や転居された方もいるため、今は少ない。そのうちの一人の税理士さん(84歳)とはもう24年も懇意にしている。先日、彼と立ち話をした。そして彼から刺激を受けた。

「このビルの中にもう一つ部屋を買いたいと思っております。これまでに承継者を養成すべく頑張って来ましたが、やっと期待にこたえてくれる承継者が育ちました。顧客がたくさんいるので、もっともっと頑張ります」と彼は力強く語った。

彼には「引退」という文字をはねつけるパワーが漲っている。「絶対に社会と関わっていなくてはいけませんよ」という助言(คำแนะนำ)をもらった。昨日、確定申告が終わった。人と人との間でいろいろと考えながら、また一年、ベストを尽くそう。

今日の翻訳

『บำเหน็ดความดี』(กระทรวงศึกษาธิการ 編纂・発行 พ.ศ.๒๕๓๘)から出題する。なお、登場人物の名前はต้นไผ่である。

1.พ่อกับแม่เคยปรึกษากันเสมอๆ ว่า หลังจากต้นไผ่เรียนจบจากโรงเรียนนี้แล้วจะส่งเขาไปเรียนต่อที่ในตัวจังหวัด โดยจะให้อาศัยอยู่กับน้องชายของพ่อ ซึ่งทำงานในตำแหน่งเดียวกันกับพ่อ แต่อยู่ในเมือง

2.ต้นไผ่ไม่สู้เต็มใจนักกับสิ่งที่พ่อและแม่คิด แม้ท่านทั้งสองจะให้เหตุผลที่ดีและถูกต้องว่าจะช่วยให้ต้นไผ่เรียนทันเด็กในเมือง เพื่อสามารถนำความรู้ไปสอบแข่งขันเข้ามหาวิทยาลัยในกรุงเทพฯได้

3.พ่อยืนยันว่า เงินเดือนของพ่อและแม่ไม่มากพอที่จะส่งเสียให้ต้นไผ่เรียนในมหาวิทยาลัยเอกชน

4.แม้จะเข้าใจในเหตุผลที่พ่อและแม่บอก แต่ทุกครั้งที่นึกว่าจะต้องจากพ่อและแม่ที่ให้ความรัก ความอบอุนแก่ตนมาตลอด ต้นไผ่ก็ใจหายและรู้สึกไม่อยากจากท่านทั้งสองไป

糞尿から政治まで

昨日火曜日の授業はタイ人講師の新築の家のフェンスに犬のおしっこがされて迷惑をしている話題から始まった。そのため、糞尿に関する単語をいろいろと習った。すると、タイの格言にとびきり強い生徒さんが次なる格言を例に挙げた。

「ไม่มีมูลฝอยหมาไม่ขึ้」=ごみがなければ犬は糞をしない(直訳)→ 火のない所に煙は立たぬ

そして、授業の終盤になると政治情勢の話題へと移って行った。どこの国でも糞尿に関する表現を用いてむかつく感情を表すことが一般的だが、面の皮が厚い政治家達に対してはいくら糞ボールを投げつけてもヒットしないのが歯がゆい。彼らの方が腐っておりはるかに臭いから。

犬と少年

先日、運動のため家から教室まで歩くことにした。東京で一番急峻な坂の下で、小太りの犬がぐったりしている。80歳前半のおばあちゃんが飼い主で散歩の相手。学校帰りの少年が犬のそばに行くと、犬は道路の真ん中から道の脇まで移動した。なんだ動けるじゃないか。救急車を呼ぶまでもなかった(笑)。

ぐったりとしていた理由をおばあちゃんに尋ねると、多くの人に撫でてもらいたいだけだと答えた。そこで少年が撫でた。私も撫でた。犬はぐるりと体を回し、大きなお尻を我々に向けてきた。お尻も撫でてということらしい。

犬の年齢は8歳。老犬ではなかった。単なる甘えにすぎなかったようだ。面倒をみてくれる飼い主もいいが、散歩の途中くらい他の人達にも関心を持ってほしいという犬の甘えが限りなく愛おしかった。少年の表情がこれまた限りなくあどけなかった(ไร้เดียงสา)。

今日のタイ語作文

1.不動産は場合によっては負動産となる。

2.生まれた土地を一生、守り通すのは容易ではない。

3.集合住宅のことをマンションと称するのはしょぼい。

4.戸建てはいいが、建売りは果たして何年もつのであろうか?

5.引越しを繰り返す人がいるが、古い物が処分できていい。

6.不動産は所有がいいか賃貸がいいか? この問いが永遠に続く。

注意散漫

一昨日、銀行のATMへ行った時、隣のブースに90歳近い女性がいた。彼女のそばには初老の男性が立っていたが、手助けする様子は特にみられなかった。老婦人は長々と器械の前でいるだけ。男性は息子さん? あるいは福祉関係者? 老婦人よりもその男性のことが私は気になってしかたがなかった。

しかし、それ以上、詮索しても無意味だから、私は引き下ろしたお金を器械から取り出してその場を去った。すると、その男性が私を呼び止めた。彼の手は私が利用した器械を指している。何のことかと思い器械まで戻ると、警告の音がなりっぱなしであった。そこで初めて気がついた。自分のキャッシュカードを器械から引き抜くのを忘れていたことを。

その男性が注意してくれなければ面倒なことになるところであった。彼は老婦人を見守りながらも、私をもついでに……。春爛漫も近い。注意散漫になってしまった自分を反省。