薫風

5月の季語は薫風。今日から授業再開です。夏休みまでの3ヶ月間、忍耐強く勉強しましょう。

私は茶道と華道の両方を習っていますが、一向に上達しません。日本の伝統的なものは奥が深すぎて、毎回、迷路に追い込まれています。しかし、唯一、自分に言い聞かせていること、それはやめないということであります。

それに比べて、語学は勉強すればするほど成果が実感できます。語彙をたくさん覚えて、自分が得意とする文型を駆使して自己表現をすればOK。問題は右から左に忘れてしまうこと。覚える作業と忘れない作業をバランスよく継続させましょう。

休筆(数日間)

黄金週間の休みも後半に入りました。英気を養うために5月6日まで休筆します。授業再開は5月7日(火曜日)からです。最近、昔の生徒さん達が戻って来てくださり嬉しく思っております。

傑作なネイミング

目下、タイへ旅行中の元生徒さんから続々と写真が送信されて来る。一緒に旅行している気分にひたることができて有難い。タイの自然の豊かさは実に素晴らしい。

「ピサヌロークからルーイへドライブです。道端で面白いネーミングの竹筒に入れて炊くおこわを売ってました」という説明が有ったのでその写真を見ると、「ข้าวหลามลืมผัว」と書いてあった。直訳すると、「亭主を忘れるカーオラーム」となる。

はてさて、これは何を意味するのであろうか? 解釈は十人十色。いずれにせよ、タイは今も昔も女性の行動力が男性を上回っている。男性よ、頑張れ。

今日のタイ語作文

1.黄金週間でもシフトで出勤する人達が多い。

2.始発電車に乗ったが、もはや空席はなかった。

3.外国人の若者達が優先席に座っていたので、ジェスチャーで注意した。 

4,新宿駅は複雑になり過ぎて嫌いだ。渋谷駅も然り。

5.舎人ライナーに一度乗ってみたいが、沿線駅に降りる用事が全く無い。

落雁

月に一度だけ個人レッスンを受講しているK子さん。その彼女が最近ものすごく気合いを入れ始めた。タイ語を読むスピードも速くなった。ノートに書いているタイ文字もしっかりしている。彼女のレベルはタイ小学校国語教科書(2年生向け)を読む段階の初心者レベル。だが進展が見られることは教師にとって嬉しい限りだ。

上記の教科書の練習問題に、「รักกัน rak kan 愛し合う」という表現が出て来た。K子さんはこれを「ラクガン」と読んだ。私の耳には「落雁」に聞こえた。この練習問題の意図は、末子音の「~k」が正しく発音できるか否かである。

日本人は「促音節の末子音:~k/ ~t/ ~p」の発音が不得手だ。日本語の「落雁 rakugan」ではなくて、タイ語の「rak kan」として正しく発音できるようになるかは、味の素、もとい、タイの素(=タイ的要素)をいかにたくさん振りかけるかにかかっている。

ハナミズキ(花水木)

葉桜が美しい季節となった。そんな中、ハナミズキの花が街に彩りを添えている。ハナミズキがアメリカから来たことは知っていたが、それが日本からの桜の返礼であったのは知らなかった。1912年に当時の東京市長であった尾崎行雄がワシントンに桜の苗木を贈呈したことに対するお返しだったとのこと。したがって、ハナミズキの花言葉は、「返礼」、及び、「永続」。

ハナミズキが最初に植えられた場所は日比谷公園だそうだが、百年以上を経た今、日本の随所に見られるようになった。東京都は各所に於いて、古いイチョウの木を切ってハナミズキに植え替えつつある。都のシンボルはイチョウ。しかし、百年後にはハナミズキの花弁がシンボルに変更されているかもしれない。

今日の語彙

1.記入する      2.記述する

3.記憶する      4.記載する

5.表記する      6.登記する

7.併記する      8.記事

9.記者       10.記号

11.日記      12.記念日

授業日1/3終了

今日の授業が終われば、泰日文化倶楽部は黄金週間の休み(4月28日~5月6日)に入る。2024年の元旦から数えて、今日は118日目。授業日としては約1/3が終了。授業再開後の次なる休みは夏休みだ。毎日、気温のup & downが激しい。黄金週間中は体調をととのえるため、のんびりするのが一番。

それにしても、嫌なニュースばかりが飛び込んで来て、朝から深夜まで同じニュースが繰り返されるのはうんざり。テレビ局をかけもちして、一日中、どうでもいいコメントを言うコメンテーターも見飽きた、聞き飽きた。

今朝見たニュースで素晴らしいと思ったのは、『苦海浄土』の石牟礼道子さんの家に、彼女を崇敬する若い御夫妻が京都から水俣に移り住んで古本屋を開いたということ。長く続くといいなあ。

ニュースで見た元生徒

私は毎日午前4時前から起床し、ニュースをフォローしている。昨日、朝5時からのNHKニュースで見覚えの有る人が画面に現れ驚いた。彼は33年前の生徒さんだ。頭が白くなっていたから、最初は知らない人だと思った。だが、彼の名前ははっきりと憶えている。その名前から昔の彼を思い起こすことを数秒かけてやってみると、33年前の彼が鮮明に浮かび上がって来た。

おだやかな性格であった彼。今も変わらぬ表情をしていた。果たしてタイ語を覚えているか否かは実際に会って話してみないとわからない。

今日の翻訳

『สารคดีชุดถิ่นทองของไทย』(สมัย สุทธิธรรม/สำนักพิมพ์โอเดียนสโตร์/พ.ศ.๒๕๔๒)の「ตาก」から出題する。

๑. ตากเป็นเมืองเก่าแก่ มีประวัติความเป็นมาที่ยาวนานเกินกว่าสองพันปีก่อนแล้ว หรือก่อนที่กรุงสุโขทัยเป็นราชธานี

๒. เมืองตากเดิมจะตั้งอยู่บนดอยเล็กๆ ลูกหนึ่ง ซึ่งปัจจุบันนี้อยู่เหนือที่ว่าการอำเภอบ้านตากออกไปประมาณ ๔ กิโลเมตร

๓. สมเด็จพระเจ้าบรมวงศ์เธอ กรมพระยาดำรงราชานุภาพ ทรงสันนิษฐานว่า เดิมเมืองตากเก่านี้น่าจะเป็นพวกมอญมาสร้างเอาไว้

๔. นอกจากนี้ในหนังสือประวัติศาสตร์ชาติไทยของพระบริหารเทพธานี ยังได้กล่าวถึงเมืองตากนี้ว่า แต่เดิมเคยเป็นราชธานีของแคว้นทางเหนือมาก่อน ซึ่งมีกษัตริย์ปกครองสืบมาหลายพระองค์

๕. ต่อมาครั้นถึงสมัยพระยากาฬวรรณดิส จึงได้ย้ายหนีจากเมืองตากไปครองเมืองละโว้ ปล่อยให้เมืองตากถูกทิ้งร้างไปนาน

๖. เมื่อสมัยที่พระนางจามเทวีเสด็จขึ้นไปครองเมืองหริภุญไชย เสด็จผ่านชายฝั่งแม่น้ำปิง บริเวณบ้านตาก ในราวปีพุทธศักราช ๑๒๐๐ ได้พบร่องรอยของกำแพงเมืองเก่า จึงโปรดเกล้าฯ ให้บูรณะเมืองแห่งนี้ขึ้นมาใหม่อีกครั้งหนึ่ง