精工・精巧・精度・精髄

時計が止まった。そこで53年、お世話になっている時計屋へ行き電池交換をお願いした。「以前に来たのは1年半前だったかしら?」と尋ねると、店主はすぐに答えた。「丁度2年ですよ」、と。私の時計の中には彼が電池交換の日付を書いたものを入れてある。だから、すぐにわかる。53年の間に、最初の職人さんは去り、二人目の方も亡くなり、今は三人目。丁寧な仕事をしてくださる。

私の時計はGrand Seiko。30年前から使っている。私の名前のKeikoと語呂合わせでセイコー(Seiko)を愛用しているというわけだ。

最近はカタカナ書きの社名が多いが、私の頭の中には、「精工舎」という漢字がしっかりととどまっている。その漢字の意味にふさわしく、セイコーの時計は精工にできており、その精度、精巧、精髄が永遠に受け継がれているといえよう。

ドイツ女性と話す

昨日、ドイツから来日したばかりの女性と話す機会が有った。彼女は私の茶道講師の40年来の友人である。日本語が上手。毎年のように日本に来ていたが、今回は5年ぶり。「パンデミックだったから….」と、非常に残念がっておられたが、その感情の表し方はまるで日本人そのもの。3人のお子さん達にも日本語の家庭教師をつけたそうだから、一家総出で日本贔屓だ。

彼女はジャーナリスト。70歳。「人生いろいろ有りました。仕事が減って来たのがつらい」と吐露した。その気持ちはよくわかる。私は激励した。「70歳代は70歳代の生き方をしましょうよ! 自分が納得できて、楽しく思うことをやり続けることが大切」

ジャーナリストとして相当に頑張って来られたことは、彼女が世界各地にたくさんの友人がいることでよくわかった。私から彼女に示唆する必要は全くないが、4時間ほど話し、一緒に鮨をつまむことで、互いに姉妹のような感情を覚えた。彼女の力強い日本語は実に印象的であった。

今日のタイ語作文

1. 10月1日から郵便料金が値上げになりました。

2. 通常はがきの切手代は、85円です。

3. タイでは切手の数え方とはがきの数え方が異なります。

4. はがきを出しに、わざわざ郵便局へ出かけて行くのは億劫です。

5. 来年用の年賀はがきの発売数はかなり減ると思われる。

創立37年目に入ります!

1988年(昭和63年)10月にスタートした泰日文化倶楽部は創立37年目を迎えました。素晴らしいタイ人講師達、長く通って来てくださる生徒の皆さん、そして、元生徒さん達に心より感謝申し上げます。

世の中の動きが早すぎて10年や20年なんて、あっという間でした。失われた30年とやらの言葉も聞こえてきますが、個人の努力は誰からも消されることはありません。日々、研鑽を積んで、好きなことを楽しく続けて行きましょう。これからも泰日文化倶楽部をよろしくお願いいたします。

月・露・菊

朝夕の冷気を感じる今日この頃……。虫の音を聞くと気持ちはもう秋。日本の伝統文化の世界において、秋といえば、「月」、「露」、「菊」の季語が頭に浮かぶ。とりわけ月に関する表現は枚挙にいとまがない。昔の人はいつも空を仰いでいたのであろうか?

タイ女性の名前に、「วันเพ็ญ  ワンペン =満月」という名前が有る。そして、「น้ำค้าง ナムカーン=露」、「เบญจมาศ ベンチャマート=菊」という名前もある。それぞれ、満子さん、露子さん、菊子さん、ということになりそうだ。

四季に敏感な日本人は自然を愛し花鳥風月をめでる。だが、タイ人の名前の中にも自然は生きていた。

今日の語彙

1.内覧する       2.任期が満了する

3.抜き差しならない   4.値段交渉をする

5.納入する       6.反抗する

7.買収する       8.費用対効果

9.便乗する      10.風紀が乱れる

11.分散させる    12.弁済する

ママと政治家

101歳まで銀座でバーを経営しておられた有馬秀子さんの著書『今宵も、ひたすら一生けんめい』(ソニー・マガジンズ発行 2002年)を読むと、有馬ママの錚々たる交遊録がよくわかる。「もう時効だと思うので書きますが」と言って、政治家Kの嘆きを綴っていた。

~「昨晩、ある政治家(とても有名な方です)が手をついて頼んだのに、翌朝になって蓋を開けたら、その男が寝返って、自分は願っていたポストにはつけなかった」 といったものでした。その際、涙を流さんばかりに私に話してくださいました。そして、その一週間後に残念ながらお亡くなりになりました。~

政治は闇だ。政治家Kは有馬ママに嘆きを聞いてもらった。そして亡くなった。思うに、バーとはまさしく「人間の止まり木」である。

鬼手仏心

「鬼手仏心」は外科医に対する希望的表現(*仏教語からの由来)だそうだ。患者から言わせると、手術されることは恐い。とはいえ、手術台に乗せられたら医師の腕を信じるしかない。最近の手術はロボットの手だが、それを動かすのはやはり医師。長時間に及ぶ手術は医師にとって負担だ。仏心(思いやり)が無ければやっていけないであろう。

この「鬼手仏心」は他の場面でも応用できるとのこと。何とかして救済してあげたい時の対処の仕方は、最初は鬼として強く出るが、最後は仏心になる、というやり方。言うは易く行うは難し。

今日の翻訳

『เก็บเล็กผสมน้อย』(ศ.พล.ต.ม.ร.ว.คึกฤทธิ์ ปราโมช/สำนักพิมพ์คลังวิทยา/๒๕๐๒)の「งานทรมาน」から引用して出題する。

๑. หมู่นี้อากาศชักจะเริ่มหนาว และงานการในกรุงเทพฯก็ชักจะครึกครื้นผิดปกติ

๒. ธรรมเนียมที่ชอบจัดงานต่างๆ ในฤดูหนาวนี้รู้สึกว่าจะมีมากขึ้น จนยึดถือเป็นประจำได้แล้วสำหรับพระนคร

๓. ฉะนั้นถ้าจะพูดอย่างฝาหรั่ง(注:原文のまま) เราก็ควรจะเรียกระยะเวลาตั้งแต่พฤศจิกายนไปจนถึงกลางมีนาคมว่าเป็น Bangkok Season หรือ กรุงเทพฯ ยามเทศกาล ได้ทีเดียว

๔. เพราะตามปกตินครหลวงใหญ่ๆ ทั่วโลกเขามี Season หรือ เทศกาลประจำทั้งนั้น และในระหว่างเทศกาลนั้นก็มีการงานและผู้คนมาอยู่ในเมืองหลวงคับคั่งกว่านอกเทศกาล

火曜日の4クラス

泰日文化倶楽部では火曜日に4クラスを実施している。いずれのクラスも5年以上、継続しており、これからもこの調子で行けそうである。生徒の皆さんはマイペースで勉強。とくに神奈川県の寒川神社近くから習いに来ているミーさん(คุณหมี 熊さん)は夜のクラスの20年選手だ。

講師達は実に優秀。話題も豊富だ。願わくば、生徒達がさらなる意欲をもって、タイ国、タイ人に関心を示し、それをタイ語で理解すること。14時30分開始のクラスでは、16時に授業が終わったあと、さらに30分、タイ語を書く訓練をしている。書き間違えを繰り返しながらタイ語を正確に覚え、タイ語の世界に深く入って行くことも、これまた勉強なり。