寮監が愛した聖書の言葉

昨日、大学時代の寮監先生の告別式に参列した。1922年(大正11年)生まれの先生は97歳で昇天。今年4月にお目にかかった折りには、喫茶店でコーヒーをごちそうになった。先生は元寮生達にふるまうのが大好きであった。
 告別式には大勢の元寮生の顔があった。厳かなる式であった。式次第の中に、先生が一番愛していた賛美歌と、そして、聖書の言葉が印刷されていた。

 ヤコブの手紙 4章 15節
むしろ、あなたがたは、「主の御心であれば、生き永らえて、あのことやこのことをしよう」と言うべきです。

 生涯、独身で通された先生は、60歳の定年でで東京女子大学を辞したものの、60歳から80歳までは茶道講師として後輩の指導にあたっておられたようだ。黒姫に別荘を建て、毎年夏はそこで避暑をされていた。
 上記の聖書のことば通り、あれもこれもなさったパワフルな女性であられた。

今日の宿題

外国語を習うにはネイティブ講師に習うことが必須だ。だが、タイ語の場合、それだけではない。何故ならば、タイ語の単語を正しく書けない生徒が多すぎる。日本人講師によって、ビシバシと訓練されなければならない。
 今日は、日本人が弱い促音節(~k/~t/~p)の末子音を書いてみよう。

(1)~k = 1.数字2.金曜日3.数字4.幸福
5.病気6.応募する7.専攻8.訓練する 
9.漆10.くじ 11.党12.根
 13.やめる14.首領15.シーン(場面)

(2)~t = 1.外国2.水曜日3.バーツ4.経済
5.ごめんなさい6.英語7.動物8.植物 
9.~区10.大使館11.毒12.城
13.掟14.会社15.カード

(3)~p = 1.集める2.写真を撮る3.罰4.品質 
5.資産6.1コマ(授業) 7.比較する8.爪 
9.狭い 10.ごきぶり11.ヨーロッパ12.絵
 13.構成する14.くじく15. ラープ(料理)

教室での忘年会

「タイ語上級 木曜日8:30」のクラスは、毎年、教室で忘年会を開いている。ボン先生が明日からヨーローッパ8ヶ国への旅行に出るため、昨夜が今年最後の集まりとなった。
 ミセスMは、いつもお手製の料理を持って来られる。今年はチャーシューと豆苗のサラダであった
 ミズNは、泰日文化倶楽部のすぐ近くにあるベトナムのサンドイッチ店で、バインミー(海老、豚、鶏)を買って来た。
 ボン先生は教室近くのスーパーで、焼鳥と飲物を調達。
 私は、巻きずし、和栗、イチゴを買い、日本路線で行った。
 そこへ、4月以降休学中のミスターAがチーズケーキを持って現れた。
 とにかくとても和気あいあいとした忘年会で楽しかった。
 最後に、ミセスMが買って来られた「グリーンカレーのおせんべい」を食べたが、辛すぎて、皆、閉口した。

Y子さんのバンコク印象記

1995年から6年間、バンコクで働き、その後、シンガポールで頑張っている元生徒のY子さんは、休暇のたびにバンコクへ飛んで行っている。最近におけるバンコクで感じた彼女の印象を尋ねてみたところ、次なる回答を得た。

 1.外国人観光客がすごく多い。地下鉄も外国人で満員。でも、地元の人は安いバスに乗ってました。

 2.行った場所や時期にもよるかもしれませんが、相変わらず乞食みたいな人が多い。きれいなショッピングモールが増えているようだが、汚いところ、ボロいところは昔のまま。貧富の差が広がっているような気がします。

 3.バンコクが横柄な小金持ち外国人に占領されつつあるような気がします。

 もし、時間的に余力がある生徒さんは、この3つの回答をタイ語に訳してみてください。

今日の宿題

昨日、簡単な問題を出したところ、生徒達の反応がとても早かった。そこで、今日も簡単な問題を出そう。
 「ทอง」を使った以下の単語をタイ語で書いたり、日本語に訳しなさい。

 1.純金2.金塊
 3.金メダル4.金杯
 5.金細工師6.金製品
 7.金のネックレス 8.金箔を貼る
 9.金糸菓子 10.カボチ
11.プラチナ 12.銅
13.砂金 14.トーンロー(通りの名前)
15.金を掘る(=稼ぐ)16.金髪
17.นายกลิ้นทอง 18.กิ่งทองใบหยก
19.มีเงินเรียกว่าน้อง มีทองเรียกว่าพี่
20.คนไทยไม่ชอบทอง18เค

今日の宿題

12月もそろそろ中旬。大掃除を開始するも良し、あるいは、厄払い (สะเดาะเคราะห์)をするも良し。
 今日はタイ語の簡単な単語の綴りをもう一度、確認しよう。そこで、初・中級者向けに、「ตก(落ちる)」を用いた表現の出題をする。以下の日本語を辞書を見ないでタイ語で書いてみてください。

 1.階段から落ちる2.失業する
 3.飛行機が墜落する 4.試験に落ちる
 5.色落ちがする 6.陽が沈む
 7.魚釣りをする 8.値段が下がる
 9.撃ち落とす 10.驚く
11.下落する12.了承する
13.装飾する14.飛行機に乗り遅れる
15.池ポチャ(ゴルフ) 16.流星
17.電車が脱線する 18.寝違える
19.汗が落ちる 20.滝

無事是貴人(禅語)

昨日、今年最後の茶道教室に参加した。床の間に掛けられていた軸は「無事是貴人」。読み方は「ぶじこれきにん」。
 おそらく昨年もこの軸が掛けられていたはず……。茶道講師のご配慮だと思われる。「いよいよ師走を迎え、今年一年、無事に過ごせたことを喜びましょう」ということであるのは明白である。
 だが、念のため、この禅語を調べてみると、さらなる深い意味が有った。禅語としての「無事」とは、「馳求心(外に向かって求める心)をすっかり捨て切ったさわやかな境涯です。求める心を捨てるといっても、無気力無関心であれ、惰性で生きろということではありません。また財産や名誉をあくせく求めるなという表面的な戒めとも違います」
 「無事」とはいわば、「求めなくてもよいことに気づいた安らぎの境地といえます」
 長い引用になったが、この境地に達するのは難しい。しかしながら、この禅語の意味を学んだことを良しとしよう。来年の12月まで果たして実践できるかしら?

タイ語力の全開

 春から夏への衣更えの時、冬物の一部は処分したほうがいい。だが、もったいないという気持ちがどこかに….。あと一年は着ようと自分に言い聞かせて、結局しまい込んでしまう。
 いよいよ本格的な冬が始まった。箱の中にしまった冬物を出して来た時、なつかしい友に会った気がする。簡単に捨ててしまわなくてよかった。今年も上手に着まわしていこう。
 これはタイ語の勉強にも言える。数年にも亘り時間をかけて継続学習をして来られた生徒達は相当数の語彙力、ヒアリング能力、会話力、そして、タイに関する知識がたくさん備わっているはずだ。
 いつも受身で勉強するのではなくて、これからはそれらをうまく応用して、生きたタイ語を楽しもう。
 洋服のコーディネートと同じく、タイ語も諸能力をうまく組み合わせながら、新たなる視座を見つけようではないか。

今日の宿題

 ダルニー基金で有名な「公益財団法人 民際センター」から、<活動報告書送付のご案内>という封書が届いた。その一部を以下に記載するので、タイ語に訳してみてください。

 昨年度の民際センターの活動状況につきまして、報告書を製作いたしましたので、下記の通りご送付申し上げます。あらためまして、心温まるご支援に対し、子どもたちに代わり厚くお礼申し上げます、今後とも変わらぬご厚誼、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。」

寅さんと渥美清

昨日の『徹子の部屋』に登場したゲストはあの山田洋次監督(88歳)。もうすぐ封切られる新作映画「男はつらいよ お帰り寅さん」の宣伝が目的だが、淡々として渥美清の思い出を語った。
 渥美清は新宿や浅草の映画館で一般人と混じって、自分の映画を見ていたそうだ。そうすることによって、新宿の観客と浅草の観客の笑いの相違点を肌で感じ取っていたとのこと。
 確かに映画館だと観客の反応や共感が如実にわかるであろう。部屋にこもってDVDを再生しても、その感覚は伝わって来ない。
 昨日、買物帰りに雑司ヶ谷にある古本屋に寄ってみた。古本屋が存続していること自体に感謝。そして、ぐるりと書棚を一通り見回すと、最後に、『おかしな男 渥美清』(小林信彦著 ちくま文庫 2016)が鎮座ましましていた。即、購入した。