クロノス VS カイロス

数日前、民間ロケットのカイロスの打ち上げ中止のニュースを聞いて、「カイロス」とはどういう意味なのかをネットで調べてみた。ギリシア語であった。他に、「クロノス」という単語もあるから、両者の違いを認識するようにという指摘が添えられていた。

昨日、『中高年の危機と挑戦』(アルフォンス・デーケン著 女子パウロ会 1990年)を読んでいると、「時間意識の危機」という中に、なんと、クロノスとカイロスの相違点が分かりやすく書かれてあった。

「クロノスは河の流れのように過ぎ去っていく日常的な時間のことですが、カイロスは二度と来ない決定的な瞬間を言います。<中略> いままでの時間意識を変革し、自分の人生のカイロスに対してためらわずに進むこと、これが第一の時間意識の危機と挑戦に対するよき心構えではないかと考えます」

追記:私はデーケン先生と上智大学の懇親会で度々お会いしたが、ユーモアたっぷりの紳士で周囲の人々をなごませておられたのが印象的である。

職人さん達

先週から始まった我が家の水回りのリフォームは快調に進んでいる。毎朝、職人さん達に挨拶をしているが、いずれの皆さんも感じがいい。「すばらしいチームですね」とリーダー格の人に言うと、「パナソニックのほうで厳しい審査が有りますので」とすかさず答えた。

生徒さんに私がリフォーム中であることを話すと、「コロナ禍で仕事が無くなってしまった職人さんから半額でいいからリフォームをやらせてくださいと懇願され、それに応えてやりました」と、彼女は教えてくれた。生活のために現金収入は必要だが、それはそれとして、職人にとって腕が鈍るということが一番つらい。

通訳も然り。語彙や文型をたくさん覚えても通訳はできない。常に瞬間的に真意を伝えられるか、その意識と訓練が大切。そのためには「聖人」を目指そう。すなわち、「耳と口の王→聖=Saint」を目指して、幅広く研鑽を積むことである。

今日の翻訳

タイ国語教科書3年生(พ.ศ.๒๕๒๑)の「ธรรมชาติช่วยมนุษย์」から出題する。

๑. มีชายสองคนชึ่อ มิ่งกับมั่น ทั้งสองคนนี้อยู่ในหมู่บ้านเดียวกัน เขาชอบตัดไม้และล่าสัตว์

๒. วันหนึ่งมิ่งกับมั่นเข้าไปในป่าเพื่อตัดต้นไม้ไปขาย ทั้งสองคนพบต้นไม้ใหญ่ใกล้ลำธาร

๓. เขากำลังจะตัดต้นไม้ ทันใดนั้นเขาได้ยินเสียงดังขึ้นว่า “เราช่วยให้อากาศเสียเป็นอากาศดี และเราช่วยซับน้ำฝนที่ตกลงมาทำให้ลำธารแห่งนี้เป็นต้นน้ำของแม่น้ำ ท่านทั้งสองตัดต้นไม้จะเป็นการทำลายต้นน้ำลำธาร

๔. และถือว่าทำลายธรรมชาติและสิ่งแวดล้อม วันหนึ่งท่านจะได้รับความเดือดร้อน เพราะท่านไม่ช่วยรักษาธรรมชาติ ธรรมชาติก็จะช่วยท่านไม่ได้ ฝนฟ้าจะไม่ตกต้องตามฤดูกาล แม่น้ำจะไม่มีน้ำ มนุษย์และสัตว์จะได้รับความเดือดร้อนโดยทั่วกัน”

๕. ทั้งสองคนแปลกใจที่มีเสียงดังขึ้น จึงมองไปรอบๆ ก็ไม่มีใคร

ぼだっこ・しょっつる

秋田から帰京する時、駅の売店で「ぼだっこ」というおにぎりを買った。名前が可愛かったからである。ネットで調べてみると、「ぼだっことは、塩辛く漬け込んだ鮭を指し、秋田県民のソウルフードとして親しまれています」と書かれてあった。

さらに、「ぼだっこ」の由来に目を通すと、諸説あるが、次なる2点をおさえておくとよいようだ。1)色鮮やかな紅鮭の切り肌がボタンの花に似ていることから、秋田弁の「ッコ」をつけて名付けられた。2)いろりやかまどにくべる木切れの「ほだ木」に似ているから。

さらに秋田といえば、しょっつる(魚醤)だ。しょっつるの読み方の由来を調べてみると、「出汁」と書いてあった。秋田風に発音した結果、しょっつるになったとのこと。「所変われば品変わる」といわれているが、「所変われば呼び名変わる」。

年末年始のお休み

泰日文化倶楽部の年末年始のお休みは、12月24日(火)から1月6日(月)の2週間です。したがって、今年の授業はあと1週間を残すのみとなりました。私といたしましては、あと1週間、気を抜くことなく教室管理につとめたいと思っています。

今月からとても可愛い女性が入会されました。タイ語は以前にも別の学校で習ったことがあるとのことですが、コロナ禍で中断。新しい仕事もみつかり、学習の態勢が整ったところでまた始めることになったそうです。

興味津々でタイ語を勉強する新入りさんを見るとしっかりと指導したいという気持ちが湧き起こってきます。一方、長きにわたりこつこつとタイ語を勉強しておられる生徒達にも感謝をこめてエールを送りたい気持ちでいっぱいです。

今日のタイ語作文

1.冷凍食品は主婦にとっても独身者にとってもとても助かる食べ物である。

2.冷凍食品の箱に書かれた注意事項を読むと、以下の通りである。

3.過度の過熱は容器が変形する原因にもなりますので十分ご注意ください。

4.電子レンジから取り出す際、容器が熱くなっておりますので、火傷等には十分ご注意ください。

5.一度、解凍したものは、品質が変わることがありますので再凍結しないでください。

6.必ず賞味期限内にお召し上がりください。

古い家電

昨日、水回りのリフォームを期に、28年間使った冷蔵庫と電子レンジを処分した。壊れたわけではないが、電化製品の耐用年数をはるかに超えているので、常識に合わせることにしたわけである。冷蔵庫の裏側にたまりにたまった埃(ほこり)の塊。それを見てもう驚いたの何の…..。

大袈裟に言えば、埃の塊はもはや現代アートであった。時間の経過とともにまるで雲海の如く形づくられて行った灰色の塊。不潔を超えてただただ愛おしさがつのってきた。

ひるがえって思うに、世の中の事象は表だけを見るのではなくて裏も見る必要が有る。表裏一体という言葉は言い得て妙。2024年もあと2週間を残すのみとなった。大掃除の時にテレビや冷蔵庫の裏側を点検し、たまった埃から人生訓を学び取るのも可なり。

秋田とタイ

秋田に行ったばかりだから秋田に関心がある。12月12日のNHK秋田WEBの報道によると、秋田市に本店がある北都銀行は、10年前からバンコクに駐在員事務所を置き、秋田の産業をPRしているそうだ。近々、山形の荘内銀行と合併しても、その連絡事務所はそのまま活用するとのこと。

さらにネットで調べてみると、秋田県は県内にある企業の海外進出を支援すべく、バンコクに「秋田県東南アジア経済・観光交流連絡デスク」を置き、秋田のPRにつとめていることを知った。最近では秋田産のリンゴをタイ人に紹介していることが書かれてあった。

寒い秋田と暑いタイ。両方のいいとこどりを兼ねて、互いの産物を購入することはいいことだ。そして観光客の誘致をもである。

今日の語彙

1.被害       2.被害者

3.被害届      4.被爆

5.被災地      6.被災証明書

7.被疑者      8.被告

9.被害妄想    10.被相続人

11.被服     12.法被

秋田出張

ここ数年、師走はのんびりすることにしている。だが12月7日、秋田での仕事が舞い込んで来たので、急遽、上野から新幹線「こまち」に乗っていざ秋田へ。大曲までは行ったことがあるが、その先の終点秋田は初めてであった。人口減少に悩む秋田県……。確かに人の往来は少なかった。

翌8日、朝食のためホテルの食堂に行くと、マレーシア人達の観光客と一緒になった。彼らは皆、おとなしめで無口。食事の味付けが口に合わないのかもしれない。そして窓の外はみぞれ混じりの雪。

車窓から見た稲刈り後の田んぼは黒い土に変わりつつあった。そこに雪があっという間に覆いかぶさり、一面、白い世界に。太陽は鉛色の空から鈍い光を放つのみ。生きとし生けるもの、皆すべて、これから長い冬に耐える。そして春を待つ。暑い国からやって来た観光客が秋田に対していかなる感想を持って帰国するか? とても興味深い。