捲土重来

 昨日は高校野球の中継を朝から晩まで見た。準々決勝ともなると、いずれの試合も面白い。昨年負けて、再び甲子園にやって来た高校に対して、アナウンサーは「捲土重来」という言葉を使うことが多い。
 <捲土>とは、土煙が捲き上がること、すなわち、勢いが強いことを言うそうだ。これに<重来>を足して四文字熟語にすると、「捲土重来」。「一度戦いに敗れた者が、再び勢いを盛り返して攻め寄せて来ること」という中国故事に依拠する。早くも来年に甲子園に返り咲くことを願っている高校も多いことであろう。
 昨日は日本各地、大雨となり、神奈川県には竜巻が発生。日本大学藤沢キャンパスの美しい桜の木がなぎ倒された。もしも運動場に竜巻が発生すれば、それこそ、土が捲き上がったことであろう。
 自然現象は逆らえない。またまたダブル台風が発生したようである。今年は台風の当たり年だ。日本では昔、秋の暴風のことを野分(のわき)と言っていたようだが、都会に住んでいると、イメージがわかない。せいぜいがビルの看板や窓ガラスの破片に当たらないように注意するしかないであろう。