旧市街の寂れ

 政府は地方再生と声高々に言っている。しかし、地方の旧市街の寂れたるや…..。
 先週、郷里に帰った時、丸亀駅周辺の商店街がほぼ全滅しているのを見て唖然とした。歩いている人は腰の曲がったおばあさんだけ。駅と隣接しているスーパーも年内には閉店だそうだ。
 市役所の移転計画も浮上。移転する場所は旧市街とは反対方向。即ち、幹線道路により近い方へ移転とか。
 旧市街を歩いてみた。人がいない。静まりかえっている。そこへ、ベトナム語が聞こえてきた。若いカップルである。
 「シンチャオ!」と声をかけると、二人はびっくりした様子であった。だが、びっくりしたのは私のほうだ。郷里に戻って最初に聞いた言葉がベトナム語であったから。
 香川県の西方にある油圧バブルの工場で働いているが、日曜日なので丸亀城の見物に来たということが話しているうちにわかった。