7月末から、昼休みの時間帯を利用して、個人レッスンを受け始めた方がおられる。自転車で通って来られる距離にお住まいなので、いわばご近所さんである。彼は言った。「いやあ、こんなに近くて便利なところにタイ語教室があるとは!」
彼の場合、タイでの仕事が頻繁にあるため、授業内容も即戦力が要求される。顧客はタイの日系企業だから、工場まで行けば、もはや日本と全く同じ雰囲気で仕事がこなせるとのこと。
問題は、タクシーに乗って、バンコクから150キロ離れた工場まで、ぼられることなく、安全に行きつけるかどうかが、いつも心配の種だそうだ。それを聞いて、彼の心配をやわらげるための授業をしている。
昨日は、第2回目の授業であった。ところが、何としたことか、私が授業があることをすっかり失念してしまっていた。12時15分頃、彼が電話をかけてきた。「あのー、教室で待っているのですが..」
私はあわてて教室まで飛んで行った。彼は「マイペンライ」と、優しく言ってくださった。微笑みを絶やさない彼は、とてもタイに適している方だ。