日本語でも、「歩く」という漢字は、進歩、闊歩、譲歩、というように、合成語としてお目にかかることがあるが、タイ語もまた同様である。
例を挙げると、① 歩く+道=旅行する、 ② 歩く+遊ぶ=散歩する、、③ 歩く+行列=デモをする、 ④ 歩く+呪文=呪文を唱え続ける、 ⑤ 歩く+海=航海する、 等々。
私はかつて目茶目茶、忙しく働いたことがある。その姿を見て、タイ人から、「電線をはりめぐらしながら歩いてていますね。 เดินสาย 」と言われたことがある。その意味は、掛け持ちで働く様子を表現したもののようだ。
昨晩、中級の授業を見学していると、「埃を蹴って歩く เดินเตะฝุ่น 」という表現が出た。その意味は、「仕事が無くて、ニートに近い生活をしている人」、だそうである。仕事を求めて、道路上の埃を蹴飛ばしながら歩く姿を表現したものだという。