ペットボトルのふたを集めて廃品回収に出すことができるため、各所で集めているので、私もその動きにできる限り参加している。たとえば、大学へ行く時には1週間に集まったふたをビニール袋に入れて持って行っている。
ところが、先日、回収のかごの中に入れる時、持って行ったビニール袋が破けて、かごの中に入る前に地面に散乱してしまい、拾うのに大変であった。すると、近くを通りかかった女子学生が一緒になって拾ってくれたのである。見て見ぬふりをして、そそくさと教室へ向かうこともできたであろうに、ごくごく自然に手を差し伸べてくださった。
ペットボトルのふた自体には大した価値があるわけでもない。しかし、ペットボトルのふたが一人の女子学生の優しさを教えてくれた。その日、私はとても嬉しかった。