12年7ヶ月もの間、それはそれは誠実に仕事をされたマンション管理員のSさんが定年を迎えて、7月2日、彼の故郷である津軽へお帰りになってしまわれた。
Sさんからはいつもリンゴのプレゼントが有った。津軽のリンゴが入った段ボール箱は捨てずに全て取ってある。そして、彼の実直な態度を通して私は青森県に関心を持った。
そんなところに、約4年前、青森県警から通訳要請を受けて、私は嬉々として青森へ行った。昨年10月も青森市まで通訳に行ったので、津軽鉄道にも乗ってみたりした。
Sさんと話していて一つ困ったことがあった。それは彼が話す津軽弁がわからなかったことだ、特に、マンションの仲間と一緒に呑んでいる時、彼が自然体で喋り始めると、「え???」となった。
3年前に弘前の古書店で津軽弁に関する本を買ってある。今度、津軽へ行くまでに、目を通しておかなければ…..。