古本まつり

今月もまた、高田馬場駅前のビッグボックス広場で古本まつりが行なわれている。どのような本が置かれているかなあと期待して見に行ったが、興味をそそる本は無かった。
最近、そのような傾向が続いている。そこで、ふと考えた。本の出版自体が昔の本と比べて、どことなく安っぽくなっている。人々の本離れも影響している。
スマートフォーンで本を読む人が増えると、本の装丁業者の仕事も減少すること間違いなし。そして、自宅における蔵書数も減っていく。古本業者に売却されていく本もいずれは......。
素敵な装丁がなされた本は、手に取るだけで本の世界にさそわれていく。長く長く傍らにおいておきたいという本が今後も発行され、いつか将来、古本まつりに出没することがあれば、本を探す人に対して、大いなる喜びを与えることであろう。