ギリシャとの戦いは引き分けで終わった。私の恩師の松山納先生が授業中に次なる話をされたことが思い出される。
「東大の言語学科で専攻の言語を選ぶ時に、人があまりやらない言語を専攻したらどうかねと、先生に言われたんだよ。たとえば、国の名前に<シャ>がつく言語をね。ギリシャ、ペルシャ、そして、シャムの中から選ぶといいよ。そこで、僕は考えた。ギリシャもペルシャも日本からは遠い。残るはシャム。そうだ、シャム語にしよう」
松山先生の時代は、タイではなくて、シャムと呼ばれていた時代だ。
通訳・翻訳会社である吉香から、「吉香ニュース 6月号」がメール配信されてきた。その中で募集されている言語は以下の通りである。スペイン語、ポルトガル語、タイ語、ギリシャ語、オランダ語、そして、広東語。
ギリシャ語の翻訳は、おそらくワールド・カップと関連があること間違いなし。