アメリカから遊びに来ている親戚は今日、離日する。昨日、買物につきあった。デパートは高いが、品物が揃っているので、短時間で気に入ったものを選ぶには便利だ。
親戚達の英語を聞いて、店員も片言英語で応じてきた。そして、言った。
「あら、発音がちがいますね。本当の英語だわ」
そこで私はすかさず応じた。「ネイティブの英語ですから」
彼女は目下、英会話教室に通っているとのこと。しゃべる機会ができたわけだから、大いにしゃべればいいのにと思ったが、恥ずかしそうにしていた。
外国語を習っている場合、文法的な質問は後回しにして、「話す」ということに集中したほうがいい。そして、恥ずかしさをかなぐり捨てて、しゃべればいいと思う。だが、日本人はその壁がなかなか突きやぶれない。
いずれにせよ、デパートの店員さんは明るい女性であった。おそらく、きっと、彼女は英会話の勉強にますます精進することであろう。