昨日、祭日ではあったが、大学の授業は実施された。学生は90%、出席していた。
『タイ語中級』の学生達に、「今日は何の日ですか?」と尋ねると、答えが返って来なかった。「昭和の日ですよ」と教えてあげても、あまり反応は無かった。
それもそのはず、皆、平成生まれの若者だからだ。彼らにとって、<昭和>という言葉は、全く関係ないらしい。言われてみれば、昭和生まれの人間が、<大正>という時代を全く知らないのと同じである。
どうにもこうにも会話が先に進まないなあと思っていると、中国からの女子留学生が、「私、昭和生まれです」と答えた。彼女が昭和のことを知っていることはないけれど、書類の上では昭和という漢字を使っているので、彼女だけは昭和という時代と縁が有った。
日本人の学生ではなくて、中国人の学生から反応が有ったこと、そのこと自体に傑作な思いを持った。