場所のカタカナ表記

真面目にソチ・オリンピックを見ているうちに、昼と夜がひっくり返ってしまった。朝起きて、ニュースで結果を知ればいいのかもしれないが、やはりライブ(実況中継)を見るほうが、ワクワク感が違う。
 ところで、掃除をしていると、帝国書院発行(平成15年)の地図帳が出てきたので、ソチの位置を調べた。黒海に臨んでいるので、すぐに見つかった。しかし、ソチではなくて、ソーチと書いていた。
 そこで、ネットで調べると、ソチ、ソーチと両方の記述が有った。ついでに、周辺の都市の名前を見ていると、地図帳では、ツアブセが、ネットではトゥアブセと書かれてあった。
 よく聞かれる話の一つに、「バンコクですか? バンコックですか?」というのがある。日本ではNHKがバンコクと放送しているので、それが定着してしまっているが、欧米人はBangkok(バンコック)の発音だ。だが、タイ人はそんなこと気にもしていない。何故なら、กรุงเทพฯ (クルンテープ)と呼称しているから。
 地名のほかにも、人名や固有名詞のカタカナ表記は、短母音にするか、それとも、長母音にするかで迷うことが多い。表記と、実際に聞こえる音は、聞く人の感覚にもよるし、長母音ばかりが並ぶと、間延びした感じがぬぐえないので、いつしか短母音化の傾向が生じているような気がする。