昨日、仕事で本郷へ出かけた。天気が良かったので、帰りに湯島天神へ寄ってみることにした。49年間、東京に住んでいるが、湯島天神へ行ったのは初めて。梅が咲き始めていた。
境内のあちらこちらにある絵馬をかける場所には、ものすごい数の絵馬がぶらさげられていた。よく見ると、1月31日と書いてある。すなわち、その日に書かれた絵馬だ。前日までの絵馬はすでに奥の方に追い込まれている。
驚いたことは、東京在住の人達ばかりとは限らず、地方の人達の住所もあったり、祖父母が孫の合格を祈って書いてある絵馬もあった。受験生本人が書いたとは思われる絵馬には、たくさんの志望校が書かれていた。
「神様はそんなにたくさんの願い事をきくことはできませんよ。日頃から、努力して、実力を蓄えておくことが肝心ですよ」と、私は彼らに言いたい。
「上智大学に入りたい」という絵馬も有った。その学生は外国語学部に入りたいのかしら? 「大丈夫。きっと、入れますよ。ウエルカム!」と、私は見知らぬ彼にエールを送った。