シャーダス(ハンガリー語)

 昨日、代々木上原に在る古賀政男音楽博物館けやきホールへ行った。大学時代の友人の娘さんのヴァイオリン演奏を聴くためである。大学女性協会という団体が主催したもので、ピアノを演奏したのはチューリッヒ在住の若手日本人男性であった。
 曲目は有名なものばかりであったから親しみやすかったが、最後の曲だけは初めて。それは、モンティ(イタリア人)が作曲した「シャーダス Czardas」という曲で、解説を読むと、次のように書いてあった。
 「シャーダスとはハンガリー語で、居酒屋の、という意味を持っています。募兵制(兵士一般市民から募り、戦地へ送る)であった時代に、酒場で宴会を開いて兵士を誘い、軍隊の楽しさをアピールして勧誘したそうです。近代以降は徴兵制となったハンガリーですが…..」
 これを読んで、チューリッヒ駅構内を思い出した。たくさんの傭兵が大いに盛り上がっている光景を見たことがあるからである。