昨日は知人の誕生日(วันเกิด)。そこで花屋へ行った。店頭はすでにクリスマス用の花ばかり。出来上がっている花束は赤や黄色の色が強すぎていまいちしっくり来ない。ピンクも知人には無理。何故ならば彼女は71歳だから….。鉢植えのシクラメンにしようかなあとも思ってみたが、立派な花と葉をつけたものは持ち運びが無理。
というわけで、ピタリと来るまで花屋を転々とした。そして、4店舗目にして気に入った大きさの花が見つかった。それはこれまでに見たことがない新種の紫色(สีม่วง)のシクラメンであった。
「真綿色したシクラメンほど清々しいものはない」と布施明が歌ったのは1975年のこと。今やいろいろな色のシクラメンが出ているが、古稀を無事に終えた友人には紫が一番似つかわしい。何故ならば、紫は古稀の色だから。
花屋を4店舗もまわることで、いつのまにか目の保養をしている自分に気づいた。あと10日もすればいよいよ師走。時間に追われる毎日だが、目の保養、そして、心への潤いだけは忘れたくない。