風邪をひくと、薬をのんでも、そうはすぐに治らない。次から次に始終、飴を口にふくんでも、喉は痛み続け、鼻はつまりっぱなし。ノドヌールを塗っても、声を出すのは苦しく、いつもの美声が出ない。いろいろなことをして、早く治そうとするのに治らないと、あせりからストレスばかりを感じてきた。やはり、最後はふとんの中に入ってひたすら寝ることが一番と思い、無理矢理、じっとする。すると、目覚めた時、いつしか体調が戻ってきているのを感じた。
そんな時間を過ごしているうちに、ふと思った。タイ語の勉強過程にも同様のことが言えるのではなかろうかと。初心者はあれこれ、いろいろなことを教えられても、さっぱりわからない。ましてや、どんなに発音を直されても、すぐにはできない。たくさんの市販本を購入したところで、結局のところ、ものにならない。だが、四苦八苦しているうちに、ある段階を越すと、案外、力がついてきたのを感じるはずである。その喜びを第一ステップとして、次なる峠越えをすれば、きっとまた前進したくなる。
今月に入って開講したばかりの「タイ語入門 土曜日11:00」のクラスは、目下、楽しく一つの小山を登り始めている。12月下旬までに、あと2つくらいの山を登ることになりそうだ。