先日、某古書店に寄ってみたら、厚紙でこしらえた簡易の宣伝うちわが置いてあった。うちわの両面にはいろいろなことが書いてあった。
1)書物の生かし方を熟知している店主が行く〝出張買取″です。
2)専門書・学術書から雑誌・書籍全般、古物の整理承ります。
3)明治・大正・戦争体験世代の方が収集された蔵書、史料には役立つものが多く、保存状態がよければ意外な評価を得ることがあります。
4)半世紀、一世紀経っても活躍することがある書物たち、それは、一握りかもしれませんが、掘り起こして流通させることが古書店の役目です。
そこで、店の人に尋ねてみた。「学術書の買取り、お願いできますか?」
すると、「新しいものでないと」という即答。うちわに書かれていることと矛盾している。すぐに思った。宣伝は宣伝。それだけのこと。