郷里から従兄と彼の娘が上京して来ているので、連日、観光案内をしている。従兄は90歳。杖も使わず、すたすたと歩く。一番見たいところは鎌倉の大仏様。90歳になるまで一度も行ったことがないそうだ。亡妻は行ったことがあるとのこと。それが悔しくて、自分も絶対に行き、これまでのリベンジを果たしたくてたまらなかったということを聞かされた時には、彼に目標が有ってよかったと思った。
前置きはさておき、昨日、彼らを鎌倉の大仏、長谷観音、そして、鶴岡八幡宮に案内した。従兄は、大仏の胎内に入り、阿弥陀如来坐像(1252年から10年前後の歳月をかけて造立されたとみられる)の鋳造技術にいたく感動したと言った。「写真でだけしか見たことがなかった大仏がこんなに迫力が有るとは! やはり本物を見る必要有り」と感想を述べた。
私は90歳で感動する従兄を見て、その姿に感動した。