昨日の正午過ぎから始まった「沖縄慰霊の日」の追悼式をNHKテレビの中継で見た。式次第は儀式化しており、坦々と進んで行く。石破首相が腕時計を見ている姿がちらっと映ったが、それが気になった。私は小学生の登壇を心待ちにした。
今年の「平和の詩」には、937件の応募があったそうだ。選ばれたのは小学6年生の男子であった。「おばあちゃんの歌」という題。もちろん自分とおばあちゃんとの問答から生まれた詩である。紙を読み上げることはせず、5分間くらい、感情をぐっと抑え、全くとちることもなく、一語一語を丁寧に発声した。
詩を書く作業は自己の魂を呼び覚ます行為である。「おばあちゃんの歌」を披露した少年はこれからどのように成長していくであろうか。常に考え、心の浄化ができる大人になることを期待する。