昨日、「アジア女性のための生け花教室」を開催した。私にあてがわれた花材はナナカマドとあざみ。華道講師がナナカマド(七竈)の命名の由来を教えてくださった。「木が堅いので燃やすには七回も竈にくべなくてはならないから」と。
ネットで調べると、かの牧野富太郎博士の説は「大変燃えにくいため七回竈にくべても燃え残る」であった。異説は「材質が密なので、良質の炭をつくるには七回窯にくべる必要がある」であった。
諸説は諸説。いろいろと解釈していい。面白かったのは、このナナカマド(七竈)から備長炭がつくられることであった。鰻を蒲焼にするには備長炭。ナナカマド→備長炭→蒲焼。この一連の繋がりを知ると、自然と人間の長きに亙る深い関係をますます探りたくなった。