昨日のY!ニュースで、「夫婦2人の1ヵ月の生活費は3万円…昭和の名経営者・土光敏夫が貯めたお金をジャンジャン使った意外な投資先」という長い見出しにつられて記事を読むと、なるほど、驚きを覚えた。土光氏と言えばめざし。質素な生活をしておられたことでも有名。
私がまず驚いたのは、土光氏の御母堂のこと。戦争真っ最中の昭和17年、彼女は71歳で学校を創立。その信念を学校のHP「創立の精神」から引用すると、「一 心すなおに真実を求めよう/ 一 生命の貴さを自覚し、明日の社会を築くよろこびを人々とともにしよう/ 一 正しく強く生きよう」と書かれてあった。
当時の71歳と言えば、もう静かに老後生活を送っている人々が大半。その御年で学校を創った勇気に大いなる共鳴を覚えた。そして彼女の跡を継いだのが息子である土光氏。彼が「ジャンジャン使った意外な投資先」というのは御母堂が築いた教育の現場であった。