昨日、茶道教室に参加した。使用された茶杓は裏がベンガラ色をしていた。茶道講師の説明によると、竹にベンガラ色を塗ったあと、漆で溜塗(ためぬり)をしたものだそうだ。ベンガラは、弁柄とか、紅殻とも書き、ベンガラ瓦とかベンガラ壁でよく知られている。そこで茶室の話題は京都や金沢の茶屋町、そして、首里城にまで及んだ。
ネットでベンガラの由来を調べてみると、語源は「インドのベンガル州から伝来したもの」であることわかった。そこの土の成分(酸化鉄)を利用して、日本の暮らしに古くから根付いている諸物の防虫・防腐の役割を果たしているとのこと。抹茶を飲みながら、インドに思いを馳せるひと時を持つことができ、なかなかに面白かった。