華道講師の御母堂が今年2月末に106歳で天寿をまっとうされた。30年余にわたり、人生の大先輩として尊敬申し上げて来られた方なので御香典を華道講師にお渡しした。最近の傾向としては、何もしないほうがご迷惑をおかけしないですむのだが、私は私なりに気持ちを表したかった。
先日、七七忌が終わったということで、香典返しがデパートから届いた。開けてみると、七色の紅茶ティーバッグセットであった。華道講師はタイに3年間、御主人の駐在のため住んでおられ、バンコクでもお花を教えておられた。
彼女が七色のものを選ばれたということは、曜日ごとに七色を愛でるタイ人のことをよくご存知であるということだ。彼女の体験と知識が何気ないところでピカリと光っている。