日本には諸面に於いて「格」が有る。一番わかりやすいのは「松竹梅」。抹茶茶碗にもその「格」というものが有り、一番が楽茶碗。二番が萩焼、三番が唐津。それをまとめて、「一楽二萩三唐津」というそうである。
唐津焼は佐賀県の名産だ。昨日、福岡在住の元生徒さんから西日本新聞の記事がラインで送られて来た。見出しは「佐賀知事 タイで売り込み」。そしてさらに小さな文字で「家具や陶磁器、食材をアピール」と書いてあった。佐賀でタイの映画が撮影されて以来、タイ人旅行客が佐賀を訪れているから、知事さんも大いに頑張っておられるということだ。
「格付け」を鵜呑みにするのはよくない。参考にする程度にして、自分の眼力と感性で自分に合ったものを見つけて親しむのが良い。唐津焼は毎日使っていても全く飽きが来ず、驕りを鎮めてくれる。