『挿花』(華道小原流刊行 2021年12月号)に家元がコロナ禍に於けるエッセイを書いておられる。2年前のことだが、その頃は、「おうち時間」とか「巣ごもり」という言葉が流行っていた。世界中へ行かれる家元は、「ヒュッゲ(デンマーク語)」に関する解説を次のように紹介している。
~ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地のよい雰囲気や時間といった意味を持つ言葉です。北欧の人々が、日々を幸福で豊かに過ごすための考え方で、背景に「背伸びせず、等身大の自分を重んじ、むやみに他人を羨んだり、自分と比較しない」という価値観や思想が凝縮されているそうです。~
なかなかに含蓄の有る言葉だ。「日本語ではぴったりする言葉が無いが、しいて訳せば、快適や幸福が当てはまる」と家元。タイ語だと「สบาย」だな。ものたりないと思うならば、「สบายๆ」と反復してみてはいかが?