昨日、NHKのBS番組(再放送)で「世界ふれあいの旅 アユタヤ」を見た。コロナ前に取材されたものだから、アユタヤの人々の表情が実に良い。近所のおばちゃん達が集まって来て一人の赤ちゃんの面倒をみる。「แม่は働きに行っているからね」、と皆が言う。
なかでも、貝多羅葉(ใบลาน)を編んで吊り魚(ปลาตะเพียนสาน)を作っている初老のご夫婦の表情が良かった。日本の吊り雛のようなこの吊り魚は、赤ちゃんをあやすための飾りだそうだ。かつて私もお土産として頂いたことがある。健康を祈願するものとして。
50年以上前に初めて行ったアユタヤ。小さな駅舎から出ると、輪タクが2~3台いただけ…..。それから急速に観光地化していった。そして工業化していった。2011年の洪水で工場が水につかった後、工場移転が始まった。アユタヤが静かな古都に戻るのはいいことだ。