タイ人に日本語を教える際、教科書だけではつまらないので、その日の新聞も使っている。目的は、見出しの漢字を印象づけて覚えてもらうためである。
昨日の夕刊は、「軍事介入」であった。そこで、「介入する」というタイ語をタイ人に訳そうとしたのだが、すぐに出てこなかった。我ながらいらついた。しかし、平和な生活をしていると、物騒な単語から遠ざかってしまっているのは当たり前だと、自分をなぐさめもした。
「介入する」というタイ語は、「セェーク・セェーング แทรกแซง 」。「セェーク」は「介入する」、「「セェーング」は「割り込む」という意味だが、2つの単語を並べて使うことにより、「介入する」という意味が強まる。
世界情勢は次第にきな臭くなってきた。悪いイメージの単語が新聞紙面に増えないことを願うのみである。