昨夜、日本橋の土佐料理店で、元生徒さんの還暦と定年退職を御祝いした。彼は和歌山県在住。再就職した会社関連のセミナー参加のため上京したそうだ。会うのは数十年ぶり。ゆっくりと話したかったのであらかじめ個室を予約。「個室ならコース料理でお願いします」と店側から言われたので、それに従うことにした。
テーブルの上に置かれたお品書きを見ながら、日本料理の命名の美しさにあらためて気づかされた。前菜=南京豆腐・琉球蛸の生姜酢和え・和牛吟醸焼き・川海老の唐揚げ・鮮魚の引き皮煮凝り// 吸物=水雲椀// 造り=鮮魚お造り二種(鰹と伊佐木の焼霜・湯葉刺し)// 焼物=仁淀川天然鮎の塩焼きとメヒカリ一夜干し// 強肴=炭火焼 鰹とウツボのたたき// 煮物=米茄子と四万十鶏の霙煮// 食事=寿司と一口鯛出汁素麺// 甘味=水羊羹・焼茄子アイス
土佐といえば「鰹」だ。「鰹」は「勝男」、そして、「鯛」は「目出度い」、「茄子」は「成す」、と解釈すれば、何とも幸先が良い品揃えであったことか!