数億円の検診車

後期高齢者になると知人の訃報に接することが多い。先日、郷里の同窓生(小学校から高校まで一緒)が亡くなったことが知らされた。去年の年末だったとのこと。最近は余計な話をしないという風潮があるから、個人的な話は激減している。四国から東京の私の耳に入るのがあまりにも遅すぎた。

同窓生は女医。ネットで調べると、数億円もする検診車を有し、地域医療に貢献したことが書かれてあった。そして、東日本大震災の時には福島県飯館村にその検診車を新潟県経由で提供し、多くの人々の健康診断にあたる医師達の縁の下の力持ちになったということがわかった。

彼女は2018年の西日本豪雨の時も岡山県真備町に検診車を無料で提供したことがネットに書かれている。小学生の時、彼女の家に遊びに行ったことがあるので、思い出すのは昔の顔のまま。大きな瞳の彼女はやはり視野が広く、度量も大きかった。