武蔵野の古本屋

昨日、武蔵野市へ仕事に行った。昼休みを利用して、かつて行ったことのある古本屋に寄ってみた。果たしてやっているのか否か心配だったが、ちゃんと営業していた。コロナに負けてはいなかった。この店は神田の古書店のレベルではないが、ブックオフよりははるかに上である。『小林秀雄 美しい花』(若松英輔著 文藝春秋刊 2017年)を購入。

本の帯にはこう書いてあった。「小林秀雄は月の人である。中原中也、堀辰雄、ドストエフスキー、ランボー、ボードレール。小林は彼らに太陽を見た。歴史の中にその実像を浮かび上がらせる傑作評伝」、と。

定価3000円なのに、わずかに800円だった。何でもかんでも値上がりの中、実に有難い。40代後半の店主は私に言った。「またおこしください」